デギン・ソド・ザビとは
◼︎所属
ジオン公国軍
◼︎階級
ー
◼︎職種
公王
◼︎搭乗機
グレート・デギン
◼︎年齢
62歳
かつてジオン共和国と呼ばれた国をジオン公国とした張本人。
劇中では既に政治を離れ、長男のギレン・ザビに全権を委ねている。
ジオン公国の公王
デギンがジオン共和国の首相となったのは宇宙世紀0068年のことである。
かつてデギンは、ジオン共和国首相 ジオン・ズム・ダイクンの盟友として共にスペースノイド独立のために戦っていた。
目指すものは同じである両者だが、そのやり方は大きく異なり、理想主義的なダイクンに対しデギンは現実的な武断主義者であったため軍事拡張路線をとっていた。
宇宙世紀0067年
地球連邦政府はコロニー自治権整備法案を棄却した。
これにより話し合いでの独立が難しい事を確信したデギンとダイクンの対立は強まり、翌年0068年にダイクンは急死する。
ダイクンの死はデギンによる暗殺とする者もいたが、実際にその確証はなく空席となった首相のポストをデギンが引き継ついだ。
スペースノイド独立の夢
こうしてジオン共和国の指導者となったデギンだが、まもなくして「ジオン公国」を建国する。
地球連邦政府に対抗するためには国民をまとめる必要があり、その方便として公国制をしいたのである。
だからこそダイクン亡き後もジオンを名乗り、さらに首都にはダイクンのミドルネームからズム・シティとしている。
手段こそ違えど、やはりデギンもまたダイクンと同じくスペースノイドの独立を夢見ていた。
だが、この公国制を長男のギレンと長女のキシリアが強力な軍事独裁制へと推し進めて行く。
デギンも当初はそれを受け入れ、自らは表舞台から退き二人の後ろ盾となった。
地球連邦政府に対する発言力を得るためには、軍事力の裏付けが必要であるからだ。
しかし、ギレンとキシリアの目的は発言力の為の軍事力ではなかった。
ギレンは己が提唱する「優生人類生存説」という思想を実現するため軍事力を蓄え、地球連邦政府に対し宣戦布告。
この結果、人類の半数以上を死滅させるという史上最悪の大戦争へと発展し、デギンが夢見た世界とは遠くかけ離れて行く。
デギン・ソド・ザビの最期
ザビ家は公王のデギンをはじめとして全員が重要なポストに就いている。
長男のギレンは総統としてジオン軍の実権を握り、長女のキシリアは突撃機動軍の、三男のドズルは宇宙攻撃軍の司令だ。
そして末弟のガルマは突撃機動軍の中でも地球方面軍の司令であったが、シャアの策略により戦死している。
デギンはこの末弟であるガルマを溺愛していた。
ガルマの死がデギンに与えたショックは甚大で、その後の衰えを隠すことは出来なかった。
これを悔いたデギンは、ギレンやキシリアをいさめたが受け入れてはもらえなかった。
ついに業を煮やしたデギンは、単独で地球連邦軍のレビル将軍と停戦協定につくが、突如 巨大兵器「ソーラレイ」の光に包まれ宇宙に散る。
こともあろうかその光は息子であるギレンの指示で放たれたものであった。
デギン・ソド・ザビの名セリフ・名シーン
貴公はヒットラーの尻尾だな
第40話「エルメスのララァ」より。
デギンはソーラ・レイの作戦実行許可を貰いにきたギレンから、ザビ家による人類のコントロールを目的にしていると聞かされる。デギンは彼を「貴公はそのヒットラーの尻尾だな」と罵る。それを笑って聞き流したギレンが去った後、デギンはポツリと「ヒットラーは敗北したのだぞ…」と呟くのだった。
出来るものかよ。なぁ、ガルマ
第41話「光る宇宙」より。
「一挙に連邦を葬ってみせますよ。父上」と、ソーラ・レイで連邦艦隊を殲滅するつもりのギレンがほくそ笑む。それを聞いたデギンは亡きガルマの遺影に向かって「出来るものかよ。なぁ、ガルマ」と寂しげに話しかけるのだった。その直後、和平交渉に出発したデギンだったが、ソーラ・レイの光に包まれ命を落とした。