低コストな水陸両用モビルスーツ アッガイ。
最近ではその丸みのあるフォルムが「かわいい」と一躍有名になったモビルスーツです。
今回はそんなアッガイの解説。
アッガイとは
機体スペック”]
◼︎型式番号
MSM-04
◼︎所属
ジオン公国軍
◼︎開発
ジオニック社
◼︎全高
19.2m
◼︎重量
91.6t
◼︎ジェネレーター出力
1,870kw
◼︎スラスター推力
109,600kg
◼︎装甲
超硬スチール合金
高性能である代わりに高コストになってしまう水陸両用モビルスーツ。
そこで低コストで作れる水陸両用機としてジオニック社が開発したのがアッガイです。
水冷式に改造したザクⅡのジェネレーターを流用する事により低コスト化を実現したアッガイは、ズゴックより開発開始は遅かったもののズゴックより早く完成したため、型式番号はMSM-04とズゴックより若い番号になっている。ステルス性が高く潜入や偵察任務に投入される事が多かった。
アッガイの中身はザク?
アッガイはジェネレーター以外にも多くの部品がザクⅡから流用されている。
アッガイの内部構造を見ると大部分がザクⅡそのままで、コクピット周りなんかザクの動力パイプが確認できる。
ベースがザクⅡがゆえに開発コストも安く、完成もズゴックより早かったのである
その為アッガイは「新型水陸両用機」というより「防水加工を施したザクⅡ」に近いとも言われている。
かわいいと話題 萌えMSとなったアッガイ
これまでの水陸両用モビルスーツはズゴックがMIP社、ゴッグがツィマッド社による開発だったが、アッガイはザクⅡで有名なジオニック社の開発。
ザクⅡのジェネレーターをはじめとした多くのパーツを流用する事で低コスト化を実現しているが、このジェネレーターは2基搭載されており、1基しか使用しない時は排熱が少ないため敵に察知されにくく、その特性を活かして潜入や偵察任務に多く用いられた。
劇中でもジャブローへの潜入工作任務に使用され、見つかった連邦軍から逃げる際は伸縮自在なアームを天井に打ち付け、スパイダーマンの様に機敏に逃走。廉価版モビルスーツの割には高性能に感じられた。
そんなアッガイだが、現在では「萌えモビルスーツ」として人気が高い。
その発端は劇場版「機動戦士ガンダム 哀・戦士編」のパンフレットに描かれた、体育座りのアッガイ。
ちょこんと体育座りをしているアッガイの上をカツ・レツ・キッカたちが歩いて渡るというかわいい絵だ。
このパンフレットがどれ程今の流れの起爆剤となったかは定かではないが、その後のガンダム関連の漫画やゲームでも独自のポジションを築きあげ、現在では「ガンダムビルドファイターズ」で登場した「ベアッガイ」がマスコット的人気を博しているらしい。
アッガイ 武器・武装
アイアン・ネイル
水陸両用モビルスーツ特有の近接武装。劇中ではトーチカの破壊や陸戦型ガンダムの頭を吹っ飛ばしたりと大活躍。頭上の岩盤に突き刺しスパイダーマンの様に移動する際にも使用された。
6連装ミサイルランチャー&メガ粒子砲
アンアン・ネイルが展開する手の先端中央に装備されるミサイルランチャー。「第08小隊」では高速移動するホバークラフトに連射していた。さらにユニット化された両腕は任務に応じて取り替えが可能。ロケットランチャーの他、メガ粒子砲を装備した機体も存在したという。
105㎜バルカン砲
頭部に4門備えられた105㎜バルカン砲。障害物の破壊や敵機への牽制に使用される。
アッガイ パイロット
アカハナ
ジャブローに潜入した特殊工作員のリーダー的存在で階級は少尉。特徴的な名前と鼻を持ちネタキャラとして扱われる事も多いが、これでも諜報部隊に所属する爆発物のエキスパート。アカハナが戦死した際シャアは「ええい…アカハナが!」と部下の死に珍しく反応した。数少ない信頼できる部下だったのかもしれない。
アッガイの名場面・名シーン
可愛さと緊張感
機動戦士ガンダム 第30話「小さな防衛戦」でのワンシーン。ジャブローに潜入したアッガイの頭を渡るカツ・レツ・キッカの3人。まさかアッガイの頭とは思ってもいない3人と、バレやしないかヒヤヒヤのパイロットが描かれている。
自慢のステルス性を発揮
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」より 水辺で他愛のない会話(通信)をするカレンとエレドア。その最中、突如水中から現れたアッガイがカレンの陸戦型ガンダムの頭を吹き飛ばした。
ハマーンが駆るアッガイ
「機動戦士ガンダムZZ」より
旧式の水陸両用モビルスーツを多数所持するスタンパ・ハロイ。そこに居合わせたアーガマとネオ・ジオン軍は水陸両用モビルスーツを駆り戦闘開始!そんなカオスな戦場に現れたのはハマーン様が操縦するアッガイ。貴重な形で実現したニュータイプの修羅場だ。